離婚予定と都営住宅

さて、今東京都では都営住宅の申込み期間です。

都営住宅始め公営住宅は、住宅に困窮している人に斡旋される賃貸住宅。

入居にあたり所得や家族の形態など様々な審査があり、
入居資格を得た人から斡旋を受けることができます。
家賃も、所得や家族の人数によって決まります。
母子家庭であればこの家賃も控除が受けられます。
東京都だと同じような条件の民間賃貸の家賃の半分くらいまで安くなりそう。
(都営住宅が安い!というよりは民間が高い!の一言に尽きますが、、)

入居審査は、抽選方式とポイント方式。

一年にそれぞれ2回ずつ合計4回の申請期間があります。
特徴は、入居資格をもらってからも実際に入居できるまである程度の期間をあること。
募集する部屋の数は現状の空き部屋ではなく、空くであろう見込みの数。
そこが実際空いてから斡旋に入り、斡旋が来たらすぐに入居しなくてはいけません。


つまり、
いつ入れるかはわからないけど、
入れることになったらすぐ入らねばならない、ってことです

子連れにとってはなかなかハードな条件ですね(笑)


・ポイント方式とは?

どれだけ住居に困窮しているかを点数化して、
点数の高い順に優先的に入居資格を得られます。
これが2月と8月。
認可保育園の申請と似たようなシステムで、
家族の形態や子どもの年令や人数、
そして現状住んでいる住まいをかなり詳細まで申告します。

2月申請時に申請書を一応もらって目を通してみましたが、
住居に困窮している具合の申告項目として、以下のようなものがありました。

・何人家族で何平米の家に住んでいる
・異性の兄妹が同じ部屋で就寝せざるをえない
・幹線道路や線路の騒音がうるさい
・~頃までに取り壊されるので立ち退きせねばならない

など・・・

どちらかといったら、

いくらの所得に対していくら家賃を負担していて生活が厳しい、

というより、

どれだけ今の住環境が家族にとって厳しいものか

を問われているような印象を受けました。

ポイントをただただ上げるために
ものすごくあり得ないくらいの条件の家を借りるのも選択肢のひとつですが、
だからといって必ず都営住宅に入れるとは限りません。
当選・斡旋までは実際にそこで暮らすわけです。
線引きは難しいですね。

離婚が成立して母子家庭となれば、
母子家庭というポイント分はとりあえず上がりますが、
母子家庭はたくさんいます。
そしてほとんどの母子家庭は同じように住居に困窮していることが多いので、
母子家庭という加算だけでは、やはりポイント方式でも棘の道です。


・じゃあ抽選方式は?

抽選方式の募集が5月と11月。今のがまさにこちらですね。
抽選にせよポイントにせよ都営住宅の入居資格に、
所得の上限などの諸条件があります。
その諸条件をクリアする人のうち、入居を希望する人すべてを抽選にかける方式です。
両親の揃った普通の共働き世帯なども所得の上限にかからなければ同じように抽選を受けられる制度。

ひらかれた制度なのでかなり高倍率ですが、
母子家庭だと抽選倍率があがる乙優遇に該当します。

甲優遇枠・乙優遇枠とあり、それぞれ抽選倍率が5倍と7倍になります。
母子家庭は乙優遇なので7倍!
ポイント方式での入居が厳しい母子家庭の方は
(現状実家に同居とか、広め綺麗めの部屋を借りてるとか)、
こちらの方がむしろ期待できるかも?と思っちゃいますね。

・別居中だとどうなる?

都営住宅は、基本的に「夫婦が別居する申し込みはできない」とあります。
そうなんですね。。。ちーんって感じです。
離婚が成立した母子家庭には、とても有難い住宅ですが、
離婚を前提とする別居中の身では入居できないそうです。

いろいろと調べてみましたら、
「申し込みはできる」が「入居時に離婚が成立している必要がある」らしい。
つまり、別居中の身で申し込みをして、万が一、資格審査対象になったら、
その時に離婚が成立していればOKということでしょうか?
都営住宅の審査もそもそも高倍率で(抽選でもポイントでも)、
離婚もいつ成立するのかわからない・・けど、一応今回応募してみました!

6月半ばに抽選番号が通知され、月末に抽選があるとのこと。
とりあえずそもそも別居中ですがドキドキして第一回目の結果を待とうと思います^^

でも・・・
離婚前提で別居をしている家庭こそ、児童扶養手当などもないですし、
実家に甘えることができない場合かなり住宅事情は厳しいはず。
別居の年数や離婚協議や調停の進捗状況によって、
どうにか入居する権利(もちろんフェアな審査の上で)が、
別居中でも得られるといいのになぁと思います。

切実です。

保育園のクラスのシングル母さんは、5回目の応募だそうです。
ううーーーーー先は長い。